「潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官」川瀬七緒著

公開日: 更新日:

 伊豆諸島の神ノ出島でミイラ化した若い女性の遺体が見つかる。通常とは異なる遺体の状態に、法医昆虫学者の赤堀に出動要請が入り、彼女の世話係の警視庁の岩楯も島に向かう。発見者は獣医の沖田で、住人が飼育する大型犬がどこからか遺体をくわえて発見現場まで運んできたらしい。

 通常、遺体はミイラ化するまで3カ月ほどかかるが、発見現場や遺体を調べた赤堀は、遺体に虫の被害がほとんどないことから、被害者が死亡して間もないと断定する。

 一方で遺体を発見した犬に特定外来生物のアリが付着していることに気づき慌てる。島の生態系に甚大な影響を及ぼしかねないからだ。

 死体や現場で見つかった虫から事件の真相に迫る法医昆虫学者を主人公にしたシリーズ最新刊。(講談社 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出