最近よく聞くIoTってなんだ?
「日台IoT同盟」李登輝、浜田宏一著
保守派が喜ぶ蔡英文政権の誕生。「日台蜜月の到来」などといわれるが、そこにIoTが重なって「第4次産業革命は東アジアで爆発する」というのが本書。
日台はもともと相性がいいといわれるが、本書はさらに踏み込んで双方の産業が開発と製造で連携し、インターネットの利点を高め合うようにすれば世界でも指折りの同盟関係になるという。たとえば京都に本社を置くITベンチャーは台湾出身アメリカ育ちの27歳の若者が社長。京都の伝統と京セラなど野心的な企業を生み出した風土に引かれたという。中国主導のAIIB(アジアインフラ投資銀行)への対抗軸となることが期待されるというわけだ。
著者2人は知日派の元台湾総統と、小泉政権時代に引き立てられた米大教授の日本人経済学者。(講談社 1400円+税)