公開日: 更新日:

 主人公は、カレー専門店「イカリ屋」の創業者篠原悟。全国に900を超える店舗を構えるカレーショップチェーンとして成長してきたイカリ屋は、直営店と脱サラ組が始めたフランチャイズ店とが協力し合い、日本一のカレーショップチェーンとなっていた。

 しかし、人口減で内需が減ることが決定的なため、先細りであることも見えていた。

 そこで篠原はアメリカに進出するために、外部から経営者を引き入れ、自分は引退することを決意する。

 白羽の矢を立てたのは、コンビニやハンバーガーチェーン店を立て直した経験を持つ相葉譲。

 篠原は相葉に、日本の農業を活性化させたいという思いを語り、日本の食材を使ってほしいという望みを託したのだが……。

 30万部を超えるベストセラー「Cの福音」でデビューし、朝倉恭介シリーズや経済小説、社会派小説でも人気の作家の最新作。

 人口減を迎える日本で、経営者や働く人たちが直面する課題を赤裸々に描いている。

(祥伝社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動