「オバさんになっても抱きしめたい」平安寿子著

公開日: 更新日:

 1985年生まれの美結は、物心ついた頃からバブル崩壊後の「不景気の申し子」として生きてきた。一方、美結の会社で女子社員を束ねる主任の里佳子は、1968年生まれでバブルの恩恵を味わいつくした世代。美結は、バブルで踊ってばかりいたのに自分の価値観で若い世代を教化しようとする里佳子に反感を抱く。

 おまけに「自分に投資」とファッションにも金をかける里佳子が、美結が密かに心を寄せる取引先の野々村になれなれしく声をかけるのも気に入らない。一方の里佳子に言わせれば、オクテの美結がじれったくて、行動を起こす機会を与えようとしているだけなのだが……。

 ジェネレーションギャップをテーマにしたバトル小説。

(祥伝社 620円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  2. 2

    志村けんさん急逝から4年で死後トラブルなし…松本人志と比較される女性関係とカネ払い

  3. 3

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    悠仁さんの成人会見は秋篠宮家の数々の危機をいっぺんに救った

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  2. 7

    志村けんさん急死から4年で関係者が激白…結婚を考えた40歳以上年下“最後の女性”の存在

  3. 8

    備蓄米放出でもコメ価格は高止まり…怪しくなってきた農水省の「実態把握」

  4. 9

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ

  5. 10

    フジテレビ「Live News イット!」が大苦戦中…上垣皓太朗アナが切り札となるか