「婚活中毒」秋吉理香子著
40歳直前の沙織は恋人にふられ、母親に促されて地元の女性が立ち上げた小さな結婚相談所に登録した。
オーナー社長の井上幸恵がすすめた杉下圭司はなかなかのハンサムで、42歳、優良企業勤務で年収600万円、身長178センチ、体重70キロ。つきあってみたら優しい人で、どうして今まで独身だったのか不思議だ。以前も相談所に3人の女性を紹介してもらったという。
杉下が海外出張のときに調べてみたら、1人は交通事故死、1人は自殺、1人は溺死……。
そして、帰国した杉下の車は、駆け寄った沙織めがけて突っ込んできた。(「理想の男」)
「運命の出会い」を求めて婚活に励む男女を描いた短編ミステリー4作。
(実業之日本社 1300円+税)