「座席ナンバー7Aの恐怖」セバスチャン・フィツェック著、酒寄進一訳

公開日: 更新日:

 飛行機恐怖症の精神科医マッツ・クリューガーは、乳児連れで困っていた女性に7Aの座席を譲った。他に予約しておいた、飛行機で最も安全な47Kの席に移ろうとしたら、そこには男が熟睡していた。仕方なく、通路側の席に座った。

 飛行中、亡き妻が使っていた香水の匂いがするのに気がつき、不安になったとき、マッツのポケットのiPhoneが振動した。電話の相手は、自分の指示に従わなければ妊娠中の娘の命はないと脅し、猿ぐつわをされた娘の画像を見せた。そして、機内にマッツの元患者がいる。その患者の殺人願望を再活性化させ、飛行機を墜落させろと指示したのだ。上空数千メートルを飛ぶ「密室」を舞台に繰り広げられる戦慄のサスペンス。

(文藝春秋 2250円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出