「魔法使ひ」堀川アサコ著

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 終戦から2年後の青森。双子の妹・ハナ子は、闇市を牛耳る香具師の父を怒らせ軟禁されている健吾を助けたい。このままでは健吾は父に殺されてしまう。健吾は、内気なハナ子と性格が正反対の姉・テフ子の恋人だった。しかし、テフ子は健吾などもうどうでもいいようだ。テフ子によると不可能を可能にする「魔法使ひ」と呼ばれる担ぎ屋がいるらしい。しかし、仕事を頼むにはお金が必要だ。何とか健吾を救い出したいハナ子は、彼の友人の安保を訪ねる。安保から魔法使ひよりも隠居した大親分の葉村に仲裁を頼むよう提案されたハナ子は、葉村の別荘に向かう。帰り道、忘れ物を取りに戻ったハナ子は、安保の遺体を目にする。遺体には頭がなかった。

 終戦後の青森を舞台にした長編ミステリー。

(講談社 700円+税)

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