「幻想短編集」堀川アサコ著

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 幽霊専門の探偵会社「たそがれ探偵社」に、レーカイ不動産の高野さんが訪ねてきた。事故物件の霊障解決担当の高野さんの今日の依頼は、物件ではなく黒いハイヒールだった。そのハイヒールは、探偵長・大島ちゃんや、社に入り浸る中3のユカリが触ろうとすると、手が通り抜けてしまうのだ。高野さんが呪文を唱えるとハイヒールからきれいな女の人が「生え」てきた。真理子というその女性も、大島ちゃんと同じく元幽霊だった。大島ちゃんとユカリは、平成7年に殺され、ハイヒールのことはよく覚えていないという真理子から、事件の経緯を聞き出す。(「幻想ハイヒール」)

 この世とあの世の境目にある登天郵便局とたそがれ探偵社を舞台に描く6つの物語を収めた、シリーズ初の短編集。

(講談社 600円+税)


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