「ソトゴト 公安刑事」森詠著

公開日: 更新日:

 年末、新潟県警糸魚川署の管内で不審死事案が発生。第一発見者の交番警官・猪狩が現場の警備をしていると、見知らぬ顔の刑事らがやってくる。彼らは警察庁警備局の公安刑事だった。猪狩は疑問を抱きながらも、真崎と名乗った刑事に問われるまま発見時の様子を説明する。

 大学卒業後、商社に就職した猪狩だが、退職して警察官になったのは15年前の出来事が忘れられなかったからだ。当時10歳だった猪狩の目の前で幼馴染みの亜美が北朝鮮の工作員と思われる3人組に拉致されてしまったのだ。刑事を目指して仕事に励む猪狩に、そのチャンスがいよいよ巡ってきた。しかし、昇進を目前にして突然、警察庁への出向を命じられる。

 警察小説のニューヒーロー誕生を予感させる新シリーズの開幕。

(祥伝社 660円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…