「ヒヒは語らず」アンナ・カロリーナ著 久山葉子訳

公開日: 更新日:

 機動捜査隊員のアマンダは、仕事中も死んだ姉サンナのことが頭から離れない。実家を離れ首都ストックホルムで1人暮らしをしていたサンナは最後の電話で、レイプ被害を警察に訴えたが取り合ってもらえなかったと泣いていた。

 数日後、アマンダが訪ねると姉は自殺していた。遺体からは数種類の薬物が検出され、残された日記には「ヒヒがかわいそう」と書かれていた。警察に問い合わせてもレイプ事件の詳細は何も分からない。アマンダは真相を突き止めるため自ら警察官になり、サンナの訴えに応対した警官マグヌスの愛人になる。一方で、身分を隠しサンナの元恋人で前科者のアドナンにも接近する。

 執筆当時、現役の警察官だった著者によるスウェーデン発の警察小説。

(ハーパーコリンズ・ジャパン 1236円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高野連を直撃「甲子園でリクエスト制度なぜ導入されず?」

  2. 2

    これも防災対策のひとつ? 「ソーラー充電器」は買っても秘密にしておけ

  3. 3

    大谷は連日の一発、メジャー6人目「40-40」目前…それでも「未来が見えない」根本原因

  4. 4

    加橋かつみさんが憧れたストーンズ「サティスファクション」はザ・タイガースの原点でもある

  5. 5

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  1. 6

    小泉進次郎の自民総裁選出馬に暗雲…「3つのネガティブ材料」で“客寄せパンダ”に急激な引き潮

  2. 7

    小林鷹之氏のカネ集めは「古い自民党」そのもの…初入閣後にハイペースでパーティー開催

  3. 8

    Number_iに囁かれるキンプリ遺産の食い潰し…サマソニで持ち歌少なくデビュー曲を2回披露

  4. 9

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  5. 10

    「ブラックモンブラン」竹下製菓が最大の危機に…事業拡大の矢先、右腕の夫と会長の父に先立たれ