「人生、死んでしまいたいときには下を見ろ、俺がいる。」村西とおる著

公開日: 更新日:

 かつてAVの帝王として名を馳せ、年商100億円を誇った著者だが、衛星放送事業参入に失敗して50億円の負債を抱え会社は倒産。毎月8000万円の返済に追われる身となる。ハワイで逮捕され懲役370年を求刑される一方で、日本では前科7犯。おまけに1週間以内に100%死ぬと宣告されるほどの大病まで患うなど、どん底を経験してきた。

 そのどん底から這い上がった著者は「希望を失うことのない心で逆境と戦い、どんな逆境にあっても敗れることを知らない強靱さを人間は持っている」と熱く語る。天国と地獄を味わった著者の語録集。「人を説得する秘訣は情熱」「ガマンのあとに天国がやってくる、SEXと人生」など、壮絶な人生から紡ぎだされてきた言葉に生きる勇気をもらう。

(祥伝社 860円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動