「AVビジネスの衝撃」中村淳彦著
アダルトビデオの歴史を関係者の証言とともに検証したルポルタージュ。
1981年、動く「ビニ本」のキャッチフレーズでアダルトビデオという新しい産業が始まった。業界一の有名人・村西とおる監督によると、それまで1日20本くらいしかなかった問屋からの注文が86年には1日1万本を超え、最盛期は年商100億円あったという。そうした草創期の狂騒を経て、AVはレンタルからセルの時代へと向かう。
かつてはネガティブなイメージがつきまとう職業だったが、いまや選ばれた女性しか就くことができない華やかな仕事へと変貌したAV女優の最新事情や、デジタル化で危機を迎える業界の未来まで、さまざまな角度から業界の深部に迫る。
(小学館 780円+税)