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「キャンプ雑学大全2020 実用版」 牛田浩一著

 外出もままならない巣ごもりの毎日。コロナが終息した暁には、誰にもとがめられることなくキャンプにでも出かけ、大自然の中で思い切り深呼吸したいものだ。今回は初心者からベテランまで、キャンプを楽しむための極意が詰まった5冊をピックアップした。



 キャンプライフを楽しむための169のヒントを紹介する本書。

 効率や便利さを求めると、テントの設営場所をトイレや炊事場の近くにしてしまいがちだが、これは初歩的な間違い。深夜や早朝を問わず人の出入りが発生し、足音や明滅するライトが気になって一睡もできない可能性がある。便利そうでも、少し離れた場所に陣取りたい。

 テントを固定するために地面に打ち込むペグは、シルバーやブラックのものが一般的だが、あえてカラフルなものを選ぶのがお勧め。撤収時も捜しやすく、意外と多い足を引っ掛けて転倒するという事故も防ぐことができる。

 炭の火力調整に役立つ水鉄砲、キャンプ料理はあえて濃いめの味付けに、たき火を長持ちさせたいなら針葉樹よりも広葉樹など、知っていれば得をするキャンプの雑学が満載だ。

(三才ブックス 1100円+税)

「Life is Camp」winpy―jijii著

 著者は、チャンネル登録者数15万人を誇る70歳のアウトドア系ユーチューバー。キャンプ歴50年の彼は、定年退職を機に自身のユーチューブチャンネルを開設。本書はその書籍版で、キャンプの流儀や道具へのこだわり、そして妻との2人キャンプの様子などを紹介している。

 一部のスポーツメーカーしかキャンプ道具を販売していなかった時代からのベテランだけあり、工夫の技術は見事なもの。今ではさまざまなキャンプ道具があるが、著者は自分が使いやすいように何でも作り直してしまう。

 例えば、肉を焼くためのトングはキャンプに不可欠だが、かさばるのが難点だ。そんな時は柄の部分をサンダーでカットし、スプーンやフォークなど折り畳み式のカトラリーも装着できるよう改造。分解すれば、ばんそうこうの空き缶にも納まるオリジナル携帯調理器具の完成だ。本書では工具や製造工程なども詳細に解説している。

(玄光社 1600円+税)

「心をいやす2人キャンプ」マツオカミキ著

 大勢で盛り上がるキャンプは苦手。でもソロキャンプはちょっと不安。そんな初心者に本書が勧めるのが、気の置けない友人や配偶者とのんびり過ごす2人キャンプだ。

 キャンプというと道具が多いイメージだが、ミニマムに始めることのできる2人キャンプなら、実はそれほど必要ない。著者が夫婦で2人キャンプを始める際に揃えた道具は、テント、テーブル、チェア、ランタン、小さいクーラーボックスのみだった。

 また、夏だったため自宅にあったヨガマットとタオルケットを持参し、寝袋もなし。食事は買ってきたものなどで済ませたが、それでもキャンプの楽しさを存分に味わえたという。

 現在では少しずつ調理道具なども揃えているが、手のひらサイズのバーナーに折り畳み式のたき火台などコンパクトな道具も販売されている。2LDKで収納が少ない著者の自宅でも問題なくしまえているそう。

 気軽にキャンプデビューしたい人にお薦めの指南書だ。

(芸術新聞社 1550円+税)

「アウトドアテクニック図鑑」寒川一著

 キャンプ道具を用意しなくても、ホテル並みのサービスが受けられるグランピングというキャンプスタイルも登場している昨今。しかし、本来のアウトドアは自然環境に寄り添って楽しむもの。そう主張する本書では、ベーシックでプリミティブなキャンプの基礎を伝授している。

 キャンプにもっとも欠かせないのがたき火だ。着火剤なども販売されているが、自然の素材でも十分に使える。例えばスギの皮。乾燥していれば、あまり力を入れずに揉んでやることで、空気の層を含んだふわふわの状態になる。白樺の白い部分を、ナイフでこすって毛羽立たせたものも使える。

 ナイフでフェザースティックを作るのもいい。小割りにしたたきぎの中ほどから先端の手前まで、削り落とさないように薄くナイフを入れていく。すると、剥がれて丸まった木がたきぎの周りに羽のようにたまり、マッチ一本で火が付く便利な着火剤になるそうだ。

(池田書店 1200円+税)

「アウトドアでホットサンド」 蓮池陽子著

 キャンプ飯といえばバーベキューや飯ゴウ炊飯もいいが、直火で焼くホットサンドのうまさも格別。中に挟む食材次第でいかようにも楽しめる。本書は、日本最初のホットサンドメーカーで40年以上の歴史を持つ、イタリア商事のバウルーを使ったレシピ集だ。

 コンビニで買える食材でも簡単に作ることができるため、キャンプ前日に自宅で下ごしらえするなどの手間が不要な点もうれしい。千切りキャベツのパックと温泉卵、それにハムを買って挟み、マヨネーズで味付けて両面を3分ほど焼けば、シャキシャキとトローリのダブルのおいしさが味わえるハムキャベツ&卵サンドが出来上がる。

 焼きサバとタマネギスライスを挟み、黒こしょうとレモン、オリーブオイルで味付ければサッパリ味のホットサバサンドの完成。チョコやバナナを挟めば、疲れた体を元気にするスイーツにもなる。

 キャンプ飯の幅が広がりそうだ。

(山と溪谷社 1400円+税)

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