「DANCER」柴田哲孝著

公開日: 更新日:

 嵐の夜、大学の研究所から「ダンサー」と名付けられた実験動物が姿を消す。襲われたヒトES細胞研究の第一人者・エレナは、死の直前、ダンサーが「サルサ」とつぶやくのを耳にする。一方、ショーダンサーの志摩子は、出演中の店に現れた男につきまとわれ、かつての恐怖が蘇る。6年前、志摩子は客からストーカーへと豹変(ひょうへん)した青柳に監禁され屈辱の限りを味わったのだ。警察に追われた青柳は、事故で植物状態に陥っているはずだった。

 同じころ、ライターの有賀は、事件が起きた大学が息子の雄輝が通う大学だと思い出す。音信不通の雄輝に会いに大学を訪ねた有賀は、息子が事件の翌日から姿を消していることを知る。

 ルポライターの有賀を主人公にしたミステリーシリーズ第3弾。

(祥伝社 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭