「小倉・関門海峡殺人事件」梓林太郎著
北アルプス北穂高山頂近くで女性登山者が遭難死。落石による事故と思われたが、検視の結果、殺人と分かり松本署の道原らが捜査に乗り出す。
被害者は九州・小倉在住の由紀恵というシングルマザーだった。目撃者に再度話を聞くため上京した道原は、東京に住んでいることが分かった由紀恵の元夫・竹川に会いに行く。大家の話から、竹川のアリバイは証明されるが、なぜか彼は急に仕事をやめて、姿を消していた。
東京から小倉に向かった道原らは、由紀恵の父・孝光も7年前に不審転落死していることを知る。地元警察は殺人として捜査を続けているという。さらにその5年前には孝光の父親・誠治も海で変死していた。
3世代にわたる事件の闇に迫るミステリー。
(光文社 900円+税)