「『うまい!』の科学 データでわかるおいしさの真実」髙橋貴洋著
たびたび論争のネタになる「きのこの山」と「たけのこの里」をはじめ、「コカ・コーラ」と「ペプシコーラ」など、どっちがおいしいかは食べる人の主観や好みで語られるため決着がつきにくい。そんな「味」の数値化とデータベース化を行っている著者が、食論争の的になっている食品のデータを読み解きながら、おいしさとは何かを教えてくれる面白サイエンス本。
人の味の嗜好性が大きく6タイプに分けられる。「きのこ・たけのこ」では、生地の味や食感、チョコレートの味などをデータ化して分析。その結果を比較しながら、きのこ派、たけのこ派のどちらを好むのか、タイプ別に解説する。
ほかにも、インスタントラーメンやハンバーガー、ビール、牛丼など、身近な食品の味を数値化し、うまい! の真実に迫る。
(イースト・プレス 840円+税)