「感情を“毒”にしないコツ」大平哲也著
心の状態と生活習慣病全般は密接に関係しているという。「感情」が心だけでなく体の病気も招いているというのだ。
本書は、病気にならないために、「負の感情」に振り回されず、感情とうまく付き合う方法を説いた健康指南書。
怒りによる興奮が血圧を上げることは、多くの人が何となく感じている。感情をつかさどるのは脳の扁桃体という場所で、ある研究によると、扁桃体の活性化は動脈硬化の原因となる炎症反応とも関係しているという。
扁桃体の活性が高い人は、慢性的に血管に負担をかけ、将来、循環器疾患を起こしやすいのだ。感情が動くのは、決して悪いことではなく、問題はため込むことだという。
そのために必要な感情のガス抜きの大切さと、笑いの効果を説く。
(青春出版社 950円+税)