「予言の島」澤村伊智著
淳の幼馴染みの宗作がブラック企業勤務で心を病み、帰郷した。気分転換になればと、仲間の春夫が瀬戸内海に浮かぶ霧久井島への旅を企画する。
彼らが小学生時代に人気だった霊能者・宇津木幽子がこの小さな島で心霊番組を撮影中にたたりにあったという噂がある。幽子は死の間際に、20年後の2017年8月25日にこの島で6人の死者が出ると予言。春夫はその予言の日に島に滞在しようというのだ。
3人は前日の24日に連絡船で島に乗り込む。民宿には幽子を尊敬する占い師の霊子や、旅の途中に島に立ち寄ったという親子ら先客がいた。翌朝、民宿から姿を消した春夫を探す淳らは、港で海に浮く春夫を見つける。
密室の島を舞台にした戦慄のホラーミステリー。 (KADOKAWA 748円)