「ぜんしゅの跫(あしあと)」澤村伊智著
真琴がライターの野崎とささやかな結婚式を挙げた夜、姉・琴子が駆けつけてきた。琴子は相変わらず満身創痍。すぐに去ろうとする琴子を引き留めようとした真琴は、腕を払われた拍子に転んで手足にケガを負う。責任を感じた琴子は、しばらく新居に滞在して、真琴のバイトも代わりにこなす。
そんな中、琴子は真琴らが住む町の周辺で通り魔事件が続発していることを知る。被害者は、犯人の足音だけしか聞いておらず、気が付くとものすごい力で引き倒されていたという。野崎を誘って調査に出かけた琴子は、通り魔に襲撃された直後のカップルに遭遇。やがて、琴子と野崎の耳にも近づく足音が聞こえてくる。(表題作)
霊媒師・比嘉姉妹がさまざまな怪異と戦う人気ホラーシリーズ。
(KADOKAWA 640円+税)