「コロナ時代の選挙漫遊記」畠山理仁著

公開日: 更新日:

 選挙の結果が出た後、著者は自分の投票行動が正しかったか、「一人反省会」をしている。2020年の東京都知事選で、小池都知事は「公務を優先する」「ポストコロナの選挙をする」と、街頭での選挙活動は行わず、オンラインでの情報発信を中心にしていた。だが、選挙戦終盤にはコロナ感染者は増え続けた。政治の世界に「たら」「れば」はなく、結果責任だ。

 有権者は自分の選択が正しかったか自問自答しなければならない。有権者が権力を監視することが自分の生活を守り、よりよい政治をしてもらうことにつながる。弁護士の宇都宮健児氏の言うように、「微力かもしれないが、無力ではない」のだ。

 他に、熊本県知事選など15の選挙を語るエッセー。

(集英社 1760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  3. 3

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  4. 4

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  5. 5

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  1. 6

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  2. 7

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  3. 8

    女優・佐久間良子さんは86歳でも「病気ひとつないわ」 気晴らしはママ友5人と月1回の麻雀

  4. 9

    カンニング竹山がフジテレビ関与の疑惑を否定も…落語家・立川雲水が「後輩が女を20人集めて…」と暴露

  5. 10

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場