「60歳からの教科書」藤原和博著

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 著者は、還暦は「新しい成人」だという。60歳を迎えた人は初めて就活した時と同じスタートラインに再び立つことになる。なぜなら、平均寿命を84歳として、60歳以降の自由時間の総計が、これまで40年間働いた時間に匹敵するからだ。

 この40年間で世の中は「成長社会」から「成熟社会」へと地殻変動が起き、あらゆる分野で価値観が変わった。体に染み込んだ「成長社会」のプロトコル(約束事)を解体し、「成熟社会」を生きる体へとメタモルフォーゼ(変態)するにはどうしたらよいのか。形のないもの同士を掛け合わせる「掛け算の技術」で、自らを100万人に1人の存在となるよう「レア化」。その上で、人生で避けて通れない金や家族、そして死についてどう向かい合うか教えてくれる指南書。

(朝日新聞出版 935円)

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