「間違いだらけの風邪診療」永田理希著
鼻汁や咽頭痛、咳、発熱などの「風邪様症状」が出た時、医療機関を受診したり、市販薬を服用したりと、その対処法は人それぞれだろう。風邪診療に関する昔の常識は現在では非常識になり、感染症診療に対処できる医師が、その風邪様症状が、風邪か風邪でないかエビデンスにもとづいて正しく見極め、必要に応じた薬を処方する時代になっているという。
本書は、「風邪様症状」の患者が受診すべきタイミング、「見極めスキル」のある医師は患者のどこをどう診てどう治療するのか、そして処方薬それぞれの目的と意味、そのメリット・デメリットなどを最新の知見から解説した医療ハンドブック。
マスクや消毒、ワクチンなどコロナ禍以降も知っておきたい感染対策の正しい知識も網羅。
(筑摩書房 990円)