「1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き」加藤俊徳著
左利きは10人に1人しかいない。左利きの著者は子どもの頃から右手で文字を書くようにしていたが、左手を使うときは俊敏で大胆になり、右手では丁寧で慎重になるのに気づき、両手を使い分けていた。
医師になってMRI脳画像を見るようになり、左利きが感じる違和感は脳の仕組みの違いによるものと知る。およそだが、7割の人は左脳で言語処理を行っている。右利きは左脳で言葉を生み出して、右手で文字を書く。
一方、左利きは左手を右脳で動かしながら左脳で言語処理をするので、言葉を使って考えをまとめるのに時間がかかる。だが、考える時間が長くなるため、独自の発想が生まれるのだ。
「変人」扱いされやすい左利きを脳科学で解明する。
(ダイヤモンド社 1430円)