「統一教会との闘い」 山口広、佐高信ほか著
統一教会は正体を隠して一般人を勧誘し、信者にして霊感商法に従事させてきた。「被害者」を「加害者」にしてしまったのだ。
1987年、有志の弁護士によって結成された全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)は、所轄庁である文化庁宗務課に統一教会に対する解散請求を求め、名称変更に応じないように要求してきた。にもかかわらず名称変更は認められ、政治家の関与も疑われる。現在、全国弁連は文部科学大臣に統一教会への解散命令を出すように請求し、総理大臣にはカルト団体による被害抑止、救済のための法整備を求めている。
統一教会の信者や被害者に向き合い、救済に取り組んできた弁護士たちの闘いの記録。
(旬報社 1650円)