「サドンデス」相場英雄著

公開日: 更新日:

「サドンデス」相場英雄著

 大学生の高梨理子は、両親の離婚後、うつ病の母親と暮らしている。弁当屋のバイトのほかにガールズバーで働いているが、客に会員制のラウンジの仕事に誘われ、5日で月収50万円になるという話にのって有力な常連客をつかむ。

 老舗百貨店の腕利きバイヤーだった小島克義は、胃炎で入院した後、辞めさせたい社員を追い込むための部署に回された。小島はSNSに「こんな会社、木っ端みじんにしてやる」と書き込む。ある日、SNSで、会員制のラウンジで理子がレアもののワインを飲んでいるのを見た小島は、なんでこんな小娘が、と舌打ちする。

 やがて、無差別殺人事件が起こるが、その陰には、ゲーム感覚で人を操る者が……。

 格差社会で起きた殺人事件を描く警察ミステリー。

(幻冬舎 1980円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が