「人生は小説」ギヨーム・ミュッソ著 吉田恒雄訳

公開日: 更新日:

「人生は小説」ギヨーム・ミュッソ著 吉田恒雄訳

 2010年4月、著名な作家フローラの3歳の娘キャリーがブルックリンの自宅から姿を消す。警察は誘拐事件として捜査に着手するが、自宅は完全密室で監視カメラにも何も写っていない。半年が過ぎても捜査に進展はなく、出版社の社長ファンティーヌは仕事も手につかないフローラに新作を書かせようと、かつて有名作家が愛用していた万年筆をプレゼントする。

 数日後、フローラはファンティーヌを監視していた元刑事のルッテルから、万年筆に付属していたインク瓶のインクからキャリーの血の成分が検出されたと知らせを受ける。絶望したフローラは拳銃を頭に押し当て、自分の人生を弄ぶパリ在住の小説家ロマンを挑発する。

 予測不能な異次元の読書体験をもたらしてくれる長編ミステリー。

(集英社 1100円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に