「道化師の退場」太田忠司著

公開日: 更新日:

「道化師の退場」太田忠司著

 アルバイトの傍ら、道化師として活動する19歳の櫻登は、俳優の桜崎が死に場所に選んだホスピスを見つけ出し、訪ねる。1年前に有名作家の萠子を殺した容疑で留置中に自殺した母・春佳の無実を証明したいからだ。

 かつて春佳がマネジャーを務めていた桜崎は、名探偵でもあった。渋々応じた桜崎だが、余命半年を宣告されており、櫻登が彼の手足となって調べを進めることに。

 まずは萠子の担当編集者の小松に会いに行く。櫻登は、母から何も聞いておらず、事件が起きるまで春佳が萠子の養女だったことも知らなかった。小松の話から、春佳の早世した母親(櫻登の祖母)は、萠子の女学校時代の親友だったことが分かる。

 余命わずかの名優と若き道化師のコンビが難事件に挑む長編ミステリー。

(祥伝社 946円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に