(17)おしまさんは私の命の恩人だ
お内儀は気を悪くした風もなく、鷹揚に答えた。
「分かった。問屋仲間に酔狂なお人が三人ほどおいでだから、話を通してあげよう」
「ありがとうございます!」
おしまが畳に平伏すると、女将は言った。
「だが、いくら酔狂でも掛け金五十両は出すまいよ。一人頭二十両…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,084文字/全文1,224文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】