倍率1000倍以上!「創作対象2024」受賞作は各メディアで書籍化、映像化などの特典
10月25日、ネットメディアプラットフォームのnote株式会社が主催する「創作大賞2024」の最終結果が発表された。読書の秋も深まり、興味のある本は読み尽くしてしまったという読者は、新しい出合いを探してみてはいかがだろうか。
同日の授賞式には43人の受賞者が登壇し、式に参加できなかった人を含めると、実に50人が受賞。3回目の開催となった今回は5万2750作品の応募が寄せられ、受賞者は1000倍以上の狭き門を突破したつわものが揃ったといえよう。
賞は全部で17賞あるが、その目玉は、朝日新聞出版社やU-NEXTなど各メディア13社が選出する「メディア賞」。記念品と副賞10万円が贈呈されるだけでなく、媒体での連載化や書籍化、さらには映像化をも目指して話し合いが進められるのだ。
今年の「双葉社賞」を受賞したエッセー「古生物学者の夫」をかいつまんでご紹介しよう。作者の長瀬ほのかさんのご主人は、タイトルの通りアンモナイトを研究する古生物学者。「付き合いたての頃に勤務先の博物館に遊びに行くと、その場で石を割ってアンモナイトをプレゼントされたこと」や「結婚式でケーキ入刀の代わりにアンモナイト入刀をしたこと」などがユーモラスに語られる。一風変わった夫婦の日常だが、エッセーの節々にお互いに対しての愛と尊敬が感じられる心温まるエッセーだ。
そのほかの受賞作も、noteから投稿記事を読むことが可能。昨年は星月渉氏の受賞作「私の死体を探してください。」がテレビ東京で実写化されるなど、新たな才能が数多く発掘された。取れたてほやほやの“初物”も秋の夜長のおともに最適だろう。