「鬼渡」ファミリーから追い出された沢田雅美
この時点ではマスコミに情報は流れていなかったが、4月に入ると「沢田がファミリーから切られた」とまことしやかにささやかれるようになった。3月31日放送の「渡る世間は鬼ばかり」(TBS)の最終回スペシャルに登場していなかったのだ。泉ピン子が演じる五月をいびる小姑(こじゅうと)という重要な役どころなのに、その2週前の放送分から姿を消していた。これはおかしいと石井を直撃すると、1月のやりとりが明かされたのだった。
週刊誌で報道されると沢田は記者会見を開き、なぜあんな電話をしたのか真相を明かした。
「2人を別れさせようとして石井先生が彼の仕事を干している。別れないなら雅美も切るというウワサを耳にし、だったらこっちからお断りしようと電話したんです。2月に石井先生に会って伺ったら、心ないウワサであることがわかりました」
関係は修復が可能に見えたが、そうはいかなかった。脚本家の橋田が沢田を許さないと息巻いていたのだ。
「石井さんは人がいいから使おうとするだろうけど、私はゴメン。今後あの子の名前を配役に書こうとは思わない」