「マラヴィータ」主演 ロバート・デ・ニーロ
「人は、年をとると自分のしてきたことに対して何らかの評価が欲しくなるものだと思う。周りが言うほどひどい人生だったのか、ひとつずつ検証してね。あまり口外できないことをやってきた人ほど、自伝などで語りたくなるようだ。私も、これまで出た映画などについて、いろいろ言われてきたし、今も誰かが言っているのを知っている。でも、そうしたことを考えて、過去を検証しようとか、評価を得ようとは思わない。それよりも、今の自分を楽しもうと思っている。たくさんの映画に出たと言われるが、もっとたくさんの作品が公開されているし、映画を語れるほど出たわけじゃないよ」
――お気に入りの場面は?
「(妻役の)ミシェル・ファイファーが、夫婦で戯れるソファのシーンが楽しかったと言っていたけど、同感だね。ミシェルも私も家族や結婚について、たくさん経験を積んできているから、すんなり役に入ることができた。あのクレージーなラストも好きだね」
――実生活でも仮に夜逃げとなった場合、絶対に残したくないものは?
「もちろん、家族だよ」