好調テレ東の象徴 カルト的人気「孤独のグルメ」が再登板
原作コミックは、フジサンケイグループの扶桑社の雑誌で連載されていたが、ドラマ化したのがフジテレビではなくテレビ東京というのが“いかにも”だろう。
「これまでテレビ東京はネット世代には目もくれず、中年以上をターゲットに、お金をかけず、アイデア勝負の番組作りに徹してきました。そのおかげで今の好調があるわけで、『孤独のグルメ』はその象徴ともいえる。口コミ人気で、中年サラリーマンだけでなく、結果的にネット世代の支持まで得ています。この期に及んで“キムタクドラマ”をやろうとするフジテレビに、孤独な中年オヤジのB級グルメドラマなんて発想はないのでしょう」(テレビ局関係者)
フジテレビ凋落のゆえんか。
「『孤独のグルメ』は深夜枠なので、数字(視聴率)そのものは1ケタ台ですが、DVD化したり関連のアプリを出したりと“周辺”でも稼いでいます。実際、テレビ東京のネットやモバイル絡みの売り上げは、この1年で3割以上伸びている。“親会社”が日本経済新聞社だけに、<意外と商売上手>なんて声もあります」(経済ジャーナリスト)