ジブリ最新映画「思い出のマーニー」に批評家から厳しい声
米林監督も「アニメ化するには難しい原作」という印象があったというが、“脱・宮崎駿”への意識が、さらに難しい作品へと仕上げさせた。
「米林監督の前作『借りぐらしのアリエッティ』は、まだ宮崎監督が口を出していたので、動きも多く見ごたえもありました。今回は完全に“宮崎カラー”からの脱却を試みているので、よけいに地味な作品になってしまった。テレビでは描けない動きや背景技術がジブリの魅力なのに、それが欠けているから物足りなさを感じる。結局、『スタジオジブリ』は宮崎駿の“個人商店”だと露呈しました。ディズニーは社のブランドが確立され、作品監督がさほど注目されないのに対し、ジブリは毎回、宮崎駿や高畑勲のブランドで勝負せざるを得ない。だからこそ“脱・宮崎イズム”に挑戦したのでしょうが……」(前田氏)
一部では「『マーニー』の成績次第でジブリは解散」なんて報道も。
このままじゃあ、宮崎駿はまた引退を撤回するはめになってしまう。