「花子とアン」を支えた美輪明宏ファミリーの“鉄の結束”
終了まであと2週間になったNHK朝ドラ「花子とアン」。前作「ごちそうさん」、前々作「あまちゃん」と同様に何人もの脇役がクローズアップされたが、「花子とアン」の場合、ナレーションの美輪明宏(79)の関係者が2人もいる。
最初は東西日報の記者で、のちにラジオ局のディレクターになる黒沢を演じた木村彰吾(34)。木村は美輪組の俳優で、最近の舞台では常に相手役を務め、美輪が「前世は夫婦だった」と公言する仲だ。寵愛を受けているという言葉がピッタリ。
先ごろ話題になったのは蓮子を演じる仲間由紀恵(34)の夫役、中島歩(25)。「土曜スタジオパーク」に出演した際、本人が「国木田独歩の玄孫です」と語って周囲を驚かせたが、中島は昨年、美輪の主演舞台「黒蜥蜴」のオーディションに合格して、美輪の恋人役を射止めたラッキーボーイ。美輪に直接、演技指導を受けた秘蔵っ子だ。
ドラマのヒットの影に美輪ファミリーあり。その結束の固さが伝わるエピソードも。現在、美輪は池袋の東京芸術劇場で「ロマンティック音楽会2014」に出演中。トークの8割は「花子とアン」の話題なのだが、美輪はそこで来春の舞台について発表。来年は三島由紀夫の生誕90年、没後45年のメモリアルイヤーであることから三島の「黒蜥蜴」にするとし、木村が明智小五郎役、中島が黒蜥蜴の恋人・雨宮を演じるというのだ。
実はこれは昨年と同じ配役。しかし、今回は朝ドラ人気もあり、話題になるのを見込んで同じキャスティングにしたのだろう。美輪ファミリーのわが世の春か。