「花子とアン」撮影終了 “朝ドラ”変えた吉高由里子の存在感
「吉高由里子ほど現場に愛される女優を知りません」
夫役の鈴木亮平(31)から最高の賛辞を贈られていた。
NHK朝ドラ「花子とアン」が26日、クランクアップ。主演の吉高由里子(26)は「ひとつの現場で2歳、トシを取ったのは初めての経験。とても感慨深いです。今は胸いっぱいで言葉が出ないや」と感無量の様子だった。
当初は吉高の起用に朝ドラのヒロインらしくないと心配の声も上がったが、10カ月の長丁場を終えてみれば、「堂々たる“朝の顔”になった。立派な座長です」(脚本家の中園ミホ氏)と高い評価を得た。3月末の初回放送から今月25日までの平均視聴率は22・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。朝ドラ人気の追い風をしっかりとキャッチし、多くの視聴者からも愛される「花ちゃん」になったわけだ。
この日は意味深な発言も飛び出した。ヒロイン起用が決まった当時、演技に対する悩みを抱えていたようで、「この仕事が最後になってもいいや」と引退も辞さない心境だったと告白。女優歴10年ともなれば、中堅クラスの仲間入り。一度ならず考えたこともあるだろう。だが、実在した女性の半生を演じたことは自信につながったようで、最後は「また皆さんと一緒に仕事をしたいと思っちゃいました」と晴れ晴れとしていた。