数十円の切れ端を水着に…佐々木心音の“貧乏グラビア秘話”
それで大量に米を買い、オカズはなく、海苔とかゴマで食べてました。おばあちゃんが自家製の味噌をくれたら、しばらく味噌汁付き。あとは安い魚のアラを買っては煮込み、数日もたせて節約です。和食が大好きだから平気でしたけど。
6畳1間で家賃が7万円もしました。だから水道代を節約して、お風呂のお湯を洗い物に使ったり。電気代も節約のために備え付けの薄暗い間接照明だけつけてました。その前に赤くて透ける時計を置いたら部屋が淡いピンクになっちゃって。「ちょっとイヤらしいけどいいか」とピンクの部屋でご飯と味噌汁食べてました(笑い)。
たまにある撮影会の仕事は、私服や水着などで1時間ずつの1~4部構成になってるけど、20歳を過ぎた無名の私にはお客さんが1人とか、2部目はゼロとか。するとギャラは数千円だから自前の衣装代で赤字。私、負けず嫌いだから作戦を考え、まずすべての枠で衣装から靴、メークを変えました。衣装を買うお金もないから、縫い物してアレンジ。
水着も、端切れを数十円で買ってきて、白や黒の水着の上から花柄の布を貼り付けて、違う水着に変身させた。ポーズも可愛い系が好きな人には可愛いポーズ、カッコいいポーズが好きな人にはカッコよく。すると「面白くて撮りがいがある」と楽しんでくれて、リピーターが増えたんです。