キムタクは辞退も…岡田准一“ジャニ掟破り”で2冠の舞台裏
たしかに事務所の先輩であるSMAP木村拓哉(42)が「武士の一分」で07年の同賞優秀主演男優賞を辞退しているのがいい例で、数人をノミネートし、その中から大賞受賞者を決める“本番ぶっつけ”形式の賞レースへの参加は、ほぼ皆無だった。
「会場まで足を運んでの落選では立つ瀬がない。ジャニーズ流リスクヘッジです。しかし、今回の岡田の場合は、興行収入87億円超という他の作品が足元にも及ばない成績を残し、最優秀主演男優賞も手堅いといわれていた。それに加え、ジャニーズ内の派閥争いと後継者問題が表面化している現状も伏線にある。『V6』は創業者であるメリー喜多川氏の愛娘で副社長の藤島ジュリー景子が抱える筆頭格のグループ。賞レース参加を決めたのは、対立する『SMAP』の育ての親でチーフマネジャーの飯島女史への当てつけにもなるからといわれている。長らく頂点に君臨していたキムタクに代わり、これからの看板俳優は岡田准一。“ジャニーズ俳優”の世代交代を示唆する結果ともいえます」(前出の芸能ライター)
本人も「ジャニーズ」の大看板を背負う意識があるのか。「映画人と認めていただき、ありがとうございます。ここに立つことを許してくださったすべての皆さんに感謝します」と背中を震わせながらのスピーチ。名実ともにジャニーズの頂点に立った男の恍惚と不安を感じた瞬間だった。