「衣装は自作…」愛犬と乗り越えたキンタロー。の下積み時代
私、犬(トイプードル)を溺愛してて、「私の夢のために、こんな狭い部屋に押し込めてごめんね。夜もバイトでいなくてごめんね」と通販でお取り寄せした生肉をあげていました。私は百均で買った缶詰をオカズにごはんを。シーチキンが大好きで、「シーチキンマヨネーズごはん」が多かったのを覚えています。
節約のため、ネタの衣装は自分で作ってました。安いTシャツを買い、ミシンをレンタルして安いキレを縫い合わせる。きゃりーぱみゅぱみゅの「CANDYCANDY」って曲の服は、学芸会レベルでしたけど(笑い)。
AKB48の衣装はドン・キホーテで宴会グッズとして2980円くらいで売ってて助かりましたね。赤いドレスと指輪と付け唇とか付いた「和田アキ子セット」も高くなかったので買いました。いつか私のネタ衣装が売られてほしいなぁと夢を持ってたけど、AKB48の宴会用衣装がそのまま「キンタローセット」みたいな感じで、名前だけ変えて販売されてました(笑い)。
わざわざ生活のレベルを落とし、貧乏暮らしで芸人を目指してたから、「私アラサーなのにこの先、大丈夫なのか……」とちょっと不安になってましたね。その時期が一番つらかったです。独り身だし、このまま結婚もできずに芸人として日の目を見ずに年を重ね、公園でハトに餌をやるようなアラフィフ女になったらどうしようと、夜ごと悪い妄想が膨らんで。でも、「これは賭けだ。5年は頑張ってみよう!」と言い聞かせて頑張りました。