女優・鳥居みゆき新境地語る 普通の母親役は「自分への試練」
白装束にクマのぬいぐるみを持つ姿で「ヒットエンドラーン!」と絶叫し、お茶の間に強烈な印象を残した鳥居みゆき(34)。ピン芸人でありながら、映画やテレビでは女優となり、小説家としての顔も持つ。3年前に自身が旗揚げした「東京ギロティン倶楽部」の第1回公演では原作・主演女優としても活躍。18日から始まる第2回公演「幸福論」(新宿村LIVE)でも主演を務める鳥居に話を聞いた――。
第1回公演は私が書いたんですけど、今回は人に委ねてみようと。客観的な視点も必要だなと思って。オーディションは私も見たんですけど「とにかく有名になりたい」って言ってくる人は落としました。「何でもやりたいんです」と言う人は何もやりたいことがない人だから、他でやってくれる? と。結構ドライなんです。
今回、初の「普通のお母さん」役。今までやったのは、死んでしばらく放置された母親とか、遺影で登場とか。
私、生きてる普通の母親役って、絶対にやりたくなかったんです。子供を産んだ経験もないし、人に愛情もない。母性も全然ないし、今の地球で産んでも、その子は幸せになれないだろうから。