「金八先生」巡査役の鈴木正幸さん 今は那須で自給自足生活
さて、青森県弘前市出身の鈴木さんは高校卒業後、俳優を目指して上京。79年スタートの「3年B組金八先生」の大森巡査役で知られるようになるまで、下積み生活が続いた。
「いったいどれだけのバイトをやったか。性格俳優ならぬ、“生活俳優”でした、ハハハ。所属劇団が中野駅前の中野ブロードウェイで経営してたうどん屋で店員してたこともあり、実は女房はそこのお客さんだったんです」
特番を含めると32年もの長きにわたった大森巡査である。
「かなり前の話です。ある県の某所を運転してる時、つい信号無視をしちゃったんです。それが警ら中のパトカーに目撃され、クルマを止められた。当然、切符を切られるのは覚悟しましたよ。ところが、パトカーのお巡りさんがボクの顔を見るなり、“大森巡査、違反しちゃダメですよ”と言ってニヤリと笑い、何と見逃してくれた。大森巡査を演じてて、本当によかったと思いましたよ。みなさんの記憶に残る役をやらせていただいて、TBSさんには感謝、感謝です」