本人公認モノマネ芸人 魅川憲一郎のギャラは全部衣装代に
ブティックのオーナーが誕生日の飲み会の日、サプライズでモノマネショーをやることになって初めて美川さんのマネしたの。そしたら、オーナーが「ものすごく感動した! もともと歌手になりたかったんでしょ? これを仕事にしたらいいよ!」と言ってくれて。
■衣装にこだわり過ぎて金欠に……
それがきっかけで本気でモノマネをやろうと決め、仕事を辞めた時はもう30歳。
その後が一番貧乏でしたよ。美川さんのマネをするのにクオリティーの低いセコい衣装なんてイヤだから、高いスーツを揃えて。ワタシ、体がデカいから、女性服は無理で、女性のドレスを買ってスパンコールや派手なデザインのところを切り取ってスーツに張り付けたり。お金を衣装代に全部つぎ込んで、数十万……いくらか分からないけど、「ここでつぎ込まなきゃ次の勝負はない!」と思って。
でも、沖縄でモノマネの仕事なんかなくて、ついに小銭だけになって。公園で小銭を握り締めて「仕事、くるかなぁ……」と途方に暮れた時が一番つらかったかしら。