評価真っ二つだった 押切もえ“山本周五郎賞候補”の舞台裏
第29回山本周五郎賞(主催・新潮文芸振興会)の候補に選出されたニュースは、球界きってのプレーボーイ・ロッテ涌井秀章投手(29)との真剣交際宣言以上にオンナの株を上げたのは間違いない。
モデルでタレントの押切もえ(36)。著書としては2作目となる連作短編集「永遠とは違う一日」(新潮社)で、歴史ある文学賞にノミネートされた“舞台裏”が明らかになってきた。
25日に出席したイベントでは「欲しいです」と受賞願望を口にしていたが、選考段階での作品に対する評価は真っ二つで、「候補に見合うという意見と早計だという双方の声があった。ノミネートの当落線上には複数の作家の名前が挙がっていたが、最後は“押切で”という上層部の鶴の一声が強く反映された」(版元関係者)という。
昨年7月、芸能人初の芥川賞作家となったピース又吉直樹(35)を巡る“火花フィーバー”は記憶に新しい。累計発行部数250万部という驚異の数字を叩き出し、新たな売れっ子作家の誕生に出版界は色めき立った。タレント作家というくくりでいえば、押切の“山周”も話題性でいえば申し分なく、二言目には本が売れないと嘆く業界全体が二匹目のドジョウを期待するのもうなずける話である。