連載小説<8> 自動車爆弾で死者二人、重傷者三人
俺より小椋のほうが、ずっと堂々としていて係長らしいじゃないか。
樋口はそんなことを思っていた。
麹町署ではすでに、講堂を用意していた。
小規模な捜査本部なら会議室で済む。だが、今回はそうはいかないことは、誰の眼にも明らかだ。
まだ椅子も机も運び込まれていない講堂…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,165文字/全文1,305文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】