“ラスボス”小林幸子の効果大 演歌界は猫も杓子も若者対策
さらに“けん玉歌手”として人気を博し、昨年「紅白」初出場を果たした三山ひろし(35)もヘビメタバンド「ガーデル」とコラボライブを行っている。果ては紅白を卒業した北島三郎(79)まで演歌歌手7人とのデュエット企画を、AKBをもじって「神セブンだ」などと言い出しているのだ。
演歌歌手たちの視線がなぜ急に若い人たちに向かっているのか。芸能評論家の肥留間正明氏がズバリ指摘する。
「昨年、4年ぶりに『紅白』に復帰できた小林幸子の“ラスボス旋風”が大きいと思います。12年に“育ての親”だった女性社長をクビにしたことが芸能界の大物たちの逆鱗に触れ、周囲からは“もう小林の紅白復帰はムリ”とみられていた。ところが、小林は活動の場をネットやゲームに移し、若者たちの圧倒的支持を背景に実力で紅白復帰を果たした。これが他の演歌歌手にも大きな影響を与えたのでしょう。演歌の地盤沈下が叫ばれて久しく、黙っていても紅白に出られるのは五木ひろし、氷川きよし、石川さゆりぐらい。それ以外の人たちは、晴れ舞台に返り咲くためにも、何としても話題性、とりわけ若者の支持が欲しいのです」
あの手この手で話題作りに余念のない演歌勢。紅白の椅子取りゲームを制するのは誰か。