ザ・ピーナッツをカバー “老人ホームのアイドル”って誰?
♪ため息の出るような あなたのくちづけに~はじめてあなたを見た 恋のバカンス~
ザ・ピーナッツの昭和38(1963)年の大ヒット曲。映画「ALWAYS 三丁目の夕日」で描かれた当時、誰もが口ずさんだ名曲だ。
双子の伊藤エミ、ユミはすでに他界してしまったが、平成の時代にザ・ピーナッツがよみがえっている。「サラリーマンのマドンナ」をキャッチフレーズに活動を続ける斉藤林子・巴美の姉妹デュオ「りんともシスターズ」だ。
この2人は今、ピーナッツのカバー曲を中心にしたレパートリーで全国の老人ホームへ積極的に足を運んでいる。付いたあだ名が“老人ホームのアイドル”だ。
■ザ・ピーナッツのカバー曲で泣き出す人も
「ふれあいライブで驚くのは、おじいちゃん、おばあちゃんたちの表情の変化です。最初は喜怒哀楽がまったくなく、無表情だったお年寄りの方々が、1曲、2曲とピーナッツさんの歌をうたうと、手拍子したり、一緒に口ずさむようになる。表情がパッと明るくなって、中には泣きだすおばあちゃんもいるのです」(姉の林子)