ゴルゴ松本、ATSUSHIも…刑務所“慰問タレント”急増の背景
29日、著書「あっ! 命の授業」出版記念イベントを開催した「TIM」ゴルゴ松本(48)。3年前に始めた少年院への慰問での講演内容を書籍化したもので、「後輩芸人たちを叱咤激励するための“ゴルゴ塾”。それを少年院で話しただけ」だというが、なかなかどうして。
この日も「僕のこじつけなんですけど」と謙遜しつつ「吐くという字は口に『+(プラス)』と『-(マイナス)』。弱音というマイナスを減らせば夢は『叶』う。『叶(かのう)』は『可能』」とホワイトボードを使って熱弁をふるった。
ゴルゴのように、ボランティアで刑務所でのコンサートや講演を続けているタレントは多く、八代亜紀(64)は81年から女子刑務所への公演を続け、2000年に日本全国の女子刑務所を制覇。先日は、法務省が新設した「矯正支援官」に浜崎あゆみ(36)、高橋みなみ(24)、貴乃花親方(42)などが就任。「EXILE」ATSUSHI(34)は来月17日に北海道・網走刑務所を慰問することが決まっている。
このメンバーは55年間、矯正施設への慰問を続ける杉良太郎(70)の呼びかけで集結し、任期は2年。しかし、これらは全てノーギャラ。志はまことに結構だが、はたしてタレント側にメリットはあるのか。芸能リポーターの川内天子氏はこういう。
「自らの“存在意義”をボランティアで確かめているのかもしれません。生き馬の目を抜く芸能界に身を置く彼らが、自分が必要とされている場に赴く経験に対してお金では買えない価値を感じているのでは」
芸能人も慰問に救われているのかもしれない。