毒舌路線に逡巡…春やすこの背中押したじゅん師匠の一言
「漫才界のピンク・レディー」と呼ばれ、毒舌漫才で大ブレークしたお笑いコンビ「春やすこ・けいこ」。82年に活動を休止後、春やすこさん(55)は女優、タレントとして活躍。最近は介護問題をテーマにした講師としても注目されている。そんな春さんの恩人はこの人、レツゴー三匹のじゅんさん(故人)だ!
◇ ◇ ◇
「それ、オモロイんちゃうか? 人生幸朗・生恵幸子師匠のボヤキ漫才と正司敏江・玲児師匠のドツキ漫才があるんやから有名人の悪口言う“毒舌漫才”があっても、おかしないで」
こうおっしゃったのは「レツゴー三匹」のじゅん師匠(享年68)です。場所は確か道頓堀の旧角座の楽屋。春やすこ・けいこを結成して4年半、80年の初夏やったと思います。
そのころはピンク・レディーの人気に便乗して「漫才界のピンク・レディー」のキャッチフレーズでモノマネしたり、乙女チックな漫才してたんですけど、人気はいまひとつ。先も見えへんから、「あと半年してアカンかったら解散して出直そうか……」いう状態やった。