松本人志の兄・隆博さん「弟の七光は時間が解決する」
さて、隆博さんは兵庫県立尼崎北高校を卒業後、大阪電気通信大へ進学。NSC(吉本総合芸能学院)から、お笑い芸人になった弟とは違い、銀行などに勤めて堅実なサラリーマン人生を歩んだ。25歳で結婚。2男1女をもうけている。
40歳の年に単身赴任で上京。42歳でITベンチャー企業「ヒューマックス」を立ち上げたが、09年に退社した。
「当初は、ライブ活動と会社の二足のわらじで頑張ってたんですが、赤字になってしまってね。責任を感じ、どちらかを選ぶことになって、会社を人に譲ったんです。子供の頃から素人の出る歌番組なんかに出て、芸能の仕事が好きやった。でも、長男やから、親が喜ぶ進路を選んだんやと思います」
今は「55歳まで生きてきたから、いろいろやるんですわ」と隆博さん。講演やライブ活動のほか、母校の大阪電気通信大などで特別講師、楽曲提供から企業のコンサルティングまでこなす。
3年前に関西に戻ったが、15年1月に活動の利便性を考えて再上京した。
「全財産をはたいて、世田谷のマンションを買いました。高かった? そら、高いよ。でもボク、記者さんが思うてるよりは稼いでますよ、ハハハ。まあ、人志はボクの年収の100倍やと思いますけど。対抗心はありません。人志は飛び抜けてるし、芸歴は29年。ボクは8年です。比べんといて(笑い)」