<2>悲運の映画人生を持ち前のラテン的陽気さと芸への執念で乗り切ってきた
はじめて松方弘樹の映画を見たのはガラガラの映画館だった。高校の入学式のあとに見た「テキヤの石松」(76年・小沢茂弘監督)も、連休明けに見た「お祭り野郎 魚河岸の兄弟分」(同年・鈴木則文監督)も、高2の2月の期末テスト明けに見た「北陸代理戦争」(77年・深作欣二監督)も東映の封切…
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