小雪ドラマ爆死も “裏番組対決”で松ケンをアシストの皮肉

公開日: 更新日:

 女優の小雪(40)が「株を上げた」(芸能関係者)ともっぱらだ。フジテレビ系主演ドラマ「大貧乏」(日曜21時)の最終回(12日)視聴率が4.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)に終わったのを受けてのこと。初回こそ7.7%だったが、2回目以降は4~5%台の超低空飛行を続け、気付けば、今クールGP帯ドラマの中で暫定ワースト視聴率の座を独走中だというのに、なぜ評価されるのか。

 それは、同時間帯のドラマ「A LIFE~愛しき人~」(TBS系)に夫の松山ケンイチ(32)が出演しているから。「放送前から日曜9時は夫婦の『裏番組対決』として注目されていた」(TVライター)が、蓋を開けてみれば、トリプルスコアの差がつく放送回もあり、妻のドラマはメタメタの結果に。

「それはもうNHK朝ドラ『べっぴんさん』の脚本を手がける羽鳥慎一夫人に匹敵するぐらい、素晴らしい内助の功。松ケンの“刺客”といわんばかり、その威力を思う存分発揮しているかのようでした」(コラムニストの桧山珠美氏)

 もっとも、内容もヒドかった。小雪演じる2児のシングルマザーが突然収入も貯金も全て失い、タイトル通り、大貧乏の生活に転落。無一文に追い込まれ、不条理な社会に立ち向かう奮闘劇だったが、「まずタイトルがチグハグ。切迫した貧困ぶりが描かれるホームドラマかと思いきや、そうではない。ビンボーが似合わない小雪とのギャップを狙ったのかもしれませんが、想像と違う展開に“客”がつきづらく、視聴率が伸び悩んだといえるでしょう。チグハグといえばキャスティングも同様で、キャリアウーマンの方がしっくりくる小雪に母親は似合わない。3度の出産を感じさせない美しいボディーがそうさせるのかもしれませんが」(前出の桧山氏)。

 あっちを立てれば、こっちが立たずのようで。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇